人間は、特に運動をしていないときも、息をしたり、内臓を働かせたりするのに エネルギーを使っています。 ただ単に寝ているときも、リラックスしてテレビを見ているときもエネルギーは 必要なのです。 これが基礎代謝。1日に消費するエネルギーのおよそ70%がこの基礎代謝による ものだと言われています。「年をとってきたら、代謝が悪くなって痩せない」と よく言いますが、これは基礎代謝で消費するエネルギーが少なくなり、エネルギ ーが余ってしまって痩せない、むしろ太ってしまうという状態です。 10代をピークに 基礎代謝量は減少 それもそのはず、基礎代謝がもっとも盛んなのは10代。若い時のほうが代謝が いいというのは正解です。その理由は、エネルギーを多く消費する筋肉の量。 年齢を重ねるにつれて筋肉は減少します。それに従って、基礎代謝量も減少し ていくのです。ですから、若い時と同じように食べていれば、供給エネルギー が過剰になるのは当たり前。「あまり食べてないのに痩せない」のは、それ 以上に基礎代謝量が落ちているからかもしれません。 筋肉を作る 良質なたんぱく質を だからと言って、「年のせい」なんてぼやいていられません。いつまでもき れいなスタイルを維持したいのが女心。ですが、年々基礎代謝が低下するの なら、それに合わせて食事の量を減らそう、なんてのはNGです。カロリーを 気にして、栄養のバランスが崩れては逆効果。大切なのは、基礎代謝アップ のために必要な栄養素をとって、年齢を重ねても、燃えやすい身体でいるこ と。 そのためぜひ食事に取り入れてもらいたいのが、筋肉を作ったりする良質な たんぱく質。なかでも、体の中で作り出すことができない、9種類の必須ア ミノ酸を含む良質なたんぱく質を摂ってください。 卵や牛乳、牛肉、豚肉、鶏肉、あじ、いわしなどは、必須アミノ酸の含有量 のバランスを表す数値であるアミノ酸スコアは最高値の100。そのほか豆 類もおすすめです。ちなみに、コラーゲンやヒアルロン酸もアミノ酸の一種 で、加齢とともに減少してしまうもの。アミノ酸は美ボディの救世主ですね! とは言え、あまり細かいことを考えすぎていても、ストレスになってしまいそ うですね。それもよくありません。食事は心から楽しみながら、できるだけ工 夫していきましょう!