暑い時期に外出して汗をかいたり、サウナや岩盤浴で汗を流したり。これだけ汗 をかけば、体も疲れたし、痩せたに違いない……と思うのは、大間違い! 油断してたくさん食べたりしていませんか? 汗をかけば痩せる、と思いたいと ころですが、そうとは限らないのです。 たしかに汗をかいた後で、体重計にのると少し体重が減っているかもしれません。 でもそれは、体内の水分が出て行っただけ。水分補給をすれば元通りです。脂肪が 燃焼されていなければ、痩せてはいません。 なんとなく、汗をかく=代謝が良い→痩せる、とイメージしてしまいがちですが、 そう簡単ではないのです。 ビタミンBやミネラルが 流れ出てしまうリスクも 汗は、体内の熱を体外に放出するために出ているのであって、エネルギーを消費 しているわけではありません。ですから、「ちょっと食べ過ぎたから、サウナで 大量に汗をかいて痩せよう」というのは到底無理な話なのです。 実はこの体温調節のための汗、かけばかくほど太りやすくなるという可能性もあ ります。なぜなら、汗が出ることによって一緒に体外に出てしまう栄養素がある のです。それは、ビタミンB1・B2・B6とミネラル。これらは、糖質や脂質の代謝 を促してくれたりする大切な栄養素です。しかもビタミンB群は、水溶性ビタミン といって水に溶けやすく身体に蓄積されにくいという特徴があります。そんなダイ エットの味方たちを、汗とともに流出させてしまうなんて、もったいないですよね。 汗をかくためにでなく 軽い筋トレの気分で つまり、運動をせずに、汗をかくことを目的にダイエットしていると、糖質や脂質と いった栄養素を、ただの脂肪として溜め込む体質になりかねません。 ただし、普段から汗をかく機会が多ければ、汗とともに必要以上に栄養素がでていく ことはありません。とはいえ、毎日汗をかくほどの運動なんて無理!という人に、私 が推奨しているのは少しの時間でできるちょっとしたエクササイズ。家事や仕事の合 間にストレッチをしたり、いつもの動作を筋トレになるように少し負荷をかけたり。 工夫次第で、引き締まった体は手に入れられます。もちろん、余分な水分を出すこと もむくみを防止するためには大切です。カリウムを多く摂ることも、心がけてくださ いね。 水分は水分でも、カリウムの働きを利用して、体内の余分な水分を排出して、むくみ の解消につながって、見た目の変化を実感!