「除湿剤を使うことで、肌本来の天然保湿因子とセラミドのうるおいを保つ力が
衰えて『保湿依存症』に陥ってしまう』 と、脱保湿を主張する方がときどきいら
っしゃいます。 –––––––––– 天然保湿因子(NMF):角質細胞の中にある物質で、
水分を取り込む吸湿性と、水分を保つ保湿性の両方の働きがある。肌のバリア機
能や保湿性を保つ成分の1つ。 セラミド:角質細胞どうしの間にある保湿成分で、
肌のバリア機能や保湿性を保つ成分の1つ。 –––––––––– ですが、これらの働きは
生まれつきの体質(遺伝や自律神経機能など)にコントロールされている物質な
ので、 脱保湿=肌の保湿力を鍛えることにはならないのです 。
むしろ、カサカサとうるおい不足になっている肌を放置してしまうと、かゆみ→
かき壊し→治らないという悪循環から抜けられなくなります。
かゆみを抑えるには、薬剤による治療と同じくらい、肌を強くする保湿が必須
です。
保湿剤を使わない『脱保湿』を推奨するお医者さんもいますが、絶対にやってはい
けません。 脱保湿を試した患者さんは必ず症状が悪化しています。
脱保湿を主張する方は、「保湿剤を使っていると、天然保湿因子とセラミドのうる
おいを保つ力が衰えて保湿剤がないと皮膚の乾燥に悩まされる『保湿依存症』に陥
ってしまう」と言います。
しかし現実的には、脱保湿をしても皮膚本来の保湿機能が改善する可能性は”きわめ
て低い” 理由:天然保湿因子とセラミドの働きは、遺伝や自律神経機能などの生まれ
つきの体質にコントロールされているからです。
つまり脱保湿をしたから肌の保湿力が鍛えられる、ようなことはない 逆に乾燥して
かゆくなる→かき壊して傷になる→治らないという悪循環から抜けられなくなる。
肌を強くする保湿が必須となります。